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近隣紹介 〜岡本南(桜守)公園〜

2014年04月08日

       

春風が心地の良い季節になりました。

   

今回は岡本南公園(桜守公園)をご紹介します。

  

モダンな煉瓦作りの門をくぐると

          

この季節は

美しく咲く桜が目の前に広がります。

  

この公園は、水上勉の小説「桜守」のモデルとなった笹部新太郎氏の邸宅跡。

「自分が亡くなった後、家は壊してもこの桜だけは残して欲しい」と笹部氏の遺志により、神戸市が買い上げ岡本南公園として開園されました。

    

園内にはオオシマザクラ、エドヒガン、イトザクラ(シダレザクラ)、カスミザクラにヤマザクラなど10種類約30本の桜が植えられています。

  

オカモトザクラは、笹部氏ゆかりの新品種でオオヤマザクラとオオシマザクラの交配種。花弁の先がほんのり紅色で満開時には白色になるそうです。

  

ササベザクラは、昭和35年笹部氏の庭に芽生え、昭和60年に新品種として命名された桜。

「吉野桜が木綿ならば、笹部桜は絹である」と高く評価されているそうです。

最初は白く、咲きすすむとピンク色に変わっていく様子が楽しめます。

    

中央に見えるはヤエベニシダレ、早咲きの彼岸桜。

シーズン時は花壇に腰をかけ枝垂桜を囲み、お弁当を召しあがっておられる方も。

   

水辺に浮かぶ花びらに

    

小川のせせらぎ。

風情があります。

 

  

秋は紅葉も綺麗です。

 

園内の説明板には、笹部氏の九十余年にわたる生涯を通じて最大の業績が記されていました。

岐阜県の御母衣(みぼろ)ダム建設により、水没する運命にあった樹齢450年の巨桜「荘川桜」の移植に成功…

 

     

ダム建設事業主である電源開発株式会社の初代総裁高碕達之助氏は、美しい桜が湖底に沈むのを愛惜し、“桜博士”と呼ばれた笹部新太郎氏に移植を依頼。老齢と巨体に加え、外傷に脆弱な桜を移植する困難さから一度は固辞するも総裁の熱意に絆され、移植を実行。

 

   

不可能といわれた世界に例を見ない大規模な移植工事は、昭和35年12月に完了。

桜のあった旧荘川村に因んで荘川桜と名付けられ、現在もいにしえ変わらず壮大に咲き誇っています。

 

     

県指定天然記念物、エドヒガンの古木。

推定樹齢450年、

力強さを感じます。

   

桜をこよなく愛した笹部氏に由来するササベザクラが咲く、ここ岡本南(桜守)公園では

 

   

毎年、観桜会が開催されています。

花見だんごや桜茶が先着で振舞われ、大道芸や野点席も楽しめます。

      

この公園は、阪急岡本駅北西へ徒歩5分の場所にあります。

ぜひ一度訪れてみて下さい。

園内に一歩足を踏み入れると、桜の優しい香りが漂ってきますよ(^-^)

カテゴリ: その他 投稿者: グランドビュー甲南